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高齢者の姿勢制御能力と転倒恐怖感および生活活動量との関連

著者:小栢 進也 

文献:理学療法学  第 37 巻 第 2 号  78 〜84 頁 (2010 年)

 

【目的】本研究の目的は高齢者の姿勢制御能力を分類し,どのような姿勢制御能力が年齢,転倒恐怖感,生活活動量と関連するかを明らかにすることである。【方法】高齢者46名を対象に,重心動揺,随意重心移動距離,Functional reach test(FRT),片脚立位時間,バランスマット上での立位時間,不安定板上での立位時間,Timed up and Go test(TUG),転倒恐怖感(FES),生活活動量(LSA)を評価した。因子分析にて姿勢制御項目の分類を行い,各因子項目と年齢FES,LSAとの関連を検討した。【結果】姿勢制御項目は3因子に分類され,因子1には随意重心移動距離FRT,TUG,因子2には重心動揺,因子3に片脚立位時間,バランスマット上・不安定板上での立位時間が該当した。因子1および因子3は年齢,FES,LSAとの間に有意な相関を認めたが,因子2はすべての項目で有意な相関を認めなかった。【結論】姿勢制御能力の中でも,重心移動能力や不安定な状況下で姿勢を修正・保持する能力は,加齢により低下しやすく,転倒恐怖感や生活活動量との関連が強いことが示唆された。

 

https://ci.nii.ac.jp/naid/110007610277

 

コメント

恐怖心を臨床の中で考える時、恐怖心そのものより「なぜ恐怖を感じているか」が重要であると思います。今回の文献は、姿勢制御能力の低下により恐怖心が出現することがあらわされており、なぜ恐怖心を感じているかを知るための一助となると思います。

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