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大きさ-重さ錯覚における知覚的および感覚運動的予測の独立性

雑誌: Nat Neurosci. 2000 Jul;3(7):737-41.

著者: Flanagan JR, Beltzner MA.

 

2つの同じ重さの物体のうち、小さい方がより重いと判断される。我々は、大きさ-重さ錯覚が予測された感覚フィードバックと実際の感覚フィードバックとの間の不一致によって引き起こされるという仮説を立てた。我々は、被験者が同じ重さの大きいものと小さいものを交互に繰り返し持ち上げるとき、被験者が指先の力を正確に実際の物体の重さに合わせるよう調整し正確な感覚運動予測に関して学習していることを示した。それにもかかわらず、大きさ - 重さの錯覚は持続し、錯覚が高レベルの認知的および知覚的要因によって引き起こされる可能性があることを示唆し、感覚運動システムが認知的/知覚システムとは独立して動作できることを示している。

コメント

大きさ-重さ錯覚に関する論文であり、タッチ(岩村 2001)の参考文献でした。臨床では、中枢疾患、整形外科疾患の患者さんから、四肢の重さの訴えをよく聞きますが、その現象を理解するヒントになりそうです。

​(文責:川島病院 若月勇輝)

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