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四肢の重さ感覚:脳卒中後の疲労と関連した知覚現象なのか? 

Journal: Neurorehabil Neural Repair. 2016 May;30(4):360-2. 

Authors:Kuppuswamy AClark ERothwell JWard NS

Abstract

脳卒中後の疲労および四肢の重さは、脳卒中後に一般的に起こる2つの知覚的問題である。以前の研究は、脳卒中後の疲労が感覚運動処理の変化に関連している可能性があることを示唆しているが、四肢の重さはしばしば筋力低下の関連と考えられている。四肢の重さの知覚が感覚運動制御の変化の問題であるかもしれないという仮説に取り組むために、我々はそれが脳卒中後の疲労または筋力低下と、より関連しているかどうかを密接に調べた。69人の慢性脳卒中患者では、四肢の重さが知覚されない人(38名、疲労スコア= 2.68 / 7)よりも四肢の重さが知覚される人(31名)が有意に高い疲労レベル(4.8 / 7)を報告しが、筋力低下においては群間で差はなかった。この興味深い知見は、努力感覚と感覚処理に関連していることは議論されている。四肢の重さと脳卒中後の疲労との関連と筋力低下が関連しなかったことは、四肢の重さが中枢的に生じる感覚運動障害である仮説を生じさせる。

URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26187642

​コメント

脳卒中患者は四肢の重さを訴える方がいますが、筋力低下ではなく、疲労感がより重さ感覚に影響していたと報告しています。整形外科患者でも同様に、四肢の重さを訴えるので、それが筋力低下ではなく、中枢で生じる運動感覚障害なのか、臨床で観察したいと思いました。

​(文責:川島病院 PT 若月勇輝)

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