Esercizio Terapeutico Conoscitivo Aichi
第95回 オープン勉強会
コーディネーター:東三河グループ
日時:2019年11月12日(火曜日)19:00~21:00
場所:医療法人 山武会 岡崎南病院 リハビリテーション室(2階)
参加者:19名
テーマ
「体幹機能システムの観点からの座位訓練の構築」
講義
「座位訓練と体幹の機能システム」 赤岩病院 OT進藤隆治
「座位獲得の為の訓練の構築」 ディスカッション
東三河グループでは今年度のテーマに「体幹」をテーマに挙げ、月1回の頻度で勉強会を開催しています。今回のETCAオープン勉強会では、東三河グループのまとめの講義と座位訓練に対してディスカッションを行いました。
講義では、座位・体幹における問題点を挙げ、特に神経生理学的知見からの姿勢と運動のメカニズムについて話しをしました。また体幹機能システム、座位姿勢でみるグレード分類について説明を行いました。ディスカッションでは、体幹な崩れが最重度〜重度の一例を提示し、どのような評価をするか?どのような訓練をして何を観るか?といった問いに参加者の先生から意見を上げてもらいました。今回の勉強会を通じて、行為における体幹の役割について改めて確認でき、患者を多角的な観察していくことが重要であると思いました。
平日の夜に開催ということで、業後に駆けつけて下さった先生方も多かったと思います。お忙しいなか参加して頂き、ありがとうございました。
以下に今回のディスカッションの意見をまとめました。
・お尻に体重がかかっているか認識を問う
・股関節の関節可動域(屈曲・外転・外旋)の確認は必要
・背臥位で股関節の運動覚の左右差を比較できるかを確認
・座位で体幹をどのぐらい傾いたのかを問う。また転倒しそうかどうかの確認
・背臥位にて体幹や四肢の筋緊張を確認する必要がある
・臥位で下部体幹レベルでの回旋の運動覚の認識はできるかを確認
・座位にて体幹傾斜した時の脊柱起立筋群の収縮の有無の確認
・どうすれば修正できるのか(右に傾けた時に、左へ行きたいと言えるか)を確認
・閉眼での変化があるのかを確認
・顔の向きの認識があるかを確認
(文責:赤岩病院 進藤隆治)