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Esercizio Terapeutico Conoscitivo Aichi
耳鼻科医からみた転倒とその予防
石井 和夫,他
日本転倒予防学会誌Vol.5 No.1:2018
この特集の中に「めまいの成り立ち」があり、そこに「人間の平衡機能は、視覚系、固有感覚系、前庭機能系からの入力が、中枢で適切に統合されて維持されており、これによって出力系としての空間認知、知的作業、姿勢維持、恣意的眼球運動、歩行運動野複雑な動作が保障されている」と書かれています。耳鼻科医としては特に末梢前庭迷路系の障害に基づくめまいを取り扱うことが多いそうです。この中ではめまい患者に対する転倒予防に「身体機能の維持・向上、環境整備」などが書かれています。
この平衡機能は、私が平衡感覚として習っていたこともあり、耳鼻科医として取り扱うことが多いと書かれています。また、私は末梢前庭迷路系の障害をイメージしており分けて考えてしまっていることが多かったです。ただ当たり前のように頭部の位置を認識するのには前庭迷路系の働きは重要となることは平衡感覚の内容として当然と考えることができると思います。
平衡感覚のみを意識することは難しいかもしれませんが、今後平衡機能をもう一度考え直しても良いのではと思わせて頂く機会となりました。
(文責:岡崎南病院 理学療法士 西村 郁江)
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