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第88回ETCA勉強会コーディネーター岡崎共立病院

作業療法士 永原巧

 

 第88回ETCA勉強会の内容は「準備的な観察」と「症例検討」でした。今回は15名の先生に参加して頂きました。

準備的な観察とは発症時の様子、発症からの経過、現在の状況、左右の比較、これまで受けてきた治療を患者様から聴く観察のことを指します(高橋昭彦:認知運動療法研究、2009、論文)。今回の勉強会では準備的な観察をどうして行うのかを参加者と話してもらい、意見を出し合いました。また、2017年の12月にスペシャルセミナーで提示されたRizzello先生が患者様を観察している動画を見て、患者様のどんな病態が出ているのか意見を出し合いました。準備的な観察場面は断定するのではなく、あくまで疑う部分であります。先入観にとらわれるのではなく、ありのままを観察する必要があります。そして、なぜだろうと疑問を持って内部観察に進んでいくべきではないかということを話し合いました。

 次に名古屋西病院の深谷先生からは右片麻痺の症例の歩行動画を見て評価の検討をしました。症例をどのように客観的に評価をするのか、症例の変化する部分はどんな部分なのか、症例のエピソードや一人称記述の大切さについての話しがありました。

2017年度のマスターコースには愛知県のセラピストも参加予定です。イタリアの空気を感じ、たくさんのことを学んで日本に帰って来て欲しいと思います。

勉強会資料

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