Esercizio Terapeutico Conoscitivo Aichi

著者：松平浩

出版社（年）：NHK出版（2019）

 

　先日、私が所属する守山区リハビリテーションネットワークの地域リハビリテーション支援活動で、地位在住高齢者に対して「疼痛予防」をテーマに講義をする機会がありました。その時に参考にした書籍の一つです。松平先生は非常に多くの論文を執筆されている先生です。この書籍は腰痛や肩こりの原因や体操がわかりやすく書いてあります。

　腰痛には検査をしても原因が不明な非特異的腰痛85%を締め、心配のいらない腰痛と述べています。また、痛みへの恐怖・不安から腰痛をかばう恐怖回避思考により、痛みを慢性化してしまうことを指摘しています。

　一般の高齢者とって、精神と痛みが関与していることはあまり認知されていない印象です。このような情報が地域の人々に広まることは疼痛予防にとっては重要ではないかと感じました。

　非特異的腰痛や精神面に対しては、認知神経リハビリテーションを勉強する者にも介入する余地があると思いますので、恐怖回避思考を考慮し介入する必要性を感じました。

​　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責：若月勇輝）