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第85回ETCA勉強会コーディネーター

​岡崎南病院 理学療法士 西村郁江

 今回はプロフィールについて、参加者の先生方に再度見直して頂く勉強会を企画しました。時間に追われて自分自身、なかなかプロフィールを見直すことが出来ておらず、改めて一つ一つ確認していくとプロフィールを十分に理解していない自分に気付き、より深く勉強しなければならないと、自分の理解力不足を見つめ直すよい機会となりました。

 また、プロフィールの説明と照らし合わせながら実際の症例のプロフィールを提示しディスカッションを行いました。この中で、患者さんにとって貴重な過去の経験をセラピストが尊重しつつ、それを基にプロフィールを作成したり、患者さん自身が今の身体をどう感じているのかをセラピストが知っていく事でプロフィールの視点が広がっていくのではないかと感じました。

 最後にプチ認知として「想像力」の言葉の意味を提示しました。「想像力」という言葉には過去の像を再生する‘再生的想像力’と、新しい像を生み出す‘創造的想像力’の二つの意味があります。前者は患者さんに過去の経験を想像して語ってもらう事、後者は患者さんの語りからどのように世界と相互作用しているかを理解するセラピストの思考に似ていると感じました。深く病理を理解していくためには患者とセラピストの両者による想像力を総動員していく事が大切ではないかという事を伝えさせて頂きました。

​勉強会資料

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